ポーランド対エクアドル [FOOTBALL]
隣国ポーランドの登場とあって、スタンドはポーランド・サポが大半を占めていた。2大会連続の出場であること、ヨーロッパ予選もトップ通過のイングランドに勝ち点1差だったこと、などからも初戦突破、決勝トーナメント進出へ自信を持っているように感じた。それはスタンドの赤からだけでなく、ピッチの上からも。
それが簡単に“油断”“慢心”という言葉に置き換わるとは思わない。けれど、開始5分を過ぎたあたりから、『これは難しいかな』と漠然とした予感が額に浮かんだ。
ボールを持っているのはポーランドだ。再三攻め込んでいるのは彼らだった。しかし、決定的なチャンスを作れない。攻めているのに形を作れない、というのは見ていてピリピリするものだ。
エクアドルはポーランドを、その豊富な運動量で圧倒した。
堅い守り、というより、とにかく戻りが絶対的に速い。あっという間にゴール前に黄色いユニフォームを集めてしまう。その何本もの柱を切り崩すことが、今のポーランドにはできない。何とか中へ、と無理やりにボールを蹴り込もうとするが、当てて弾かれるシーンが多発した。
ほんの少し、わからないぐらい、首をひねるような、そんな薄い違和感が少しずつ広がっていた時間帯だっただろう。前半24分テノリオに決められた。
エクアドルは南米3位での本大会進出だ。上位2チームから多少差はある3位だが、それでも順位に違いはなく、侮れる相手では決してない。タフな体力に、ブラジル、アルゼンチンと戦ってきた、という自信とプライドは、欧州ポーランドを完全に凌駕した。
次戦コスタリカとの対戦も、初戦を見る限りでは、さほど難しいことではないように思う。ドイツもポーランド相手に苦戦予想は薄く、2勝同士の最終戦になりそう。★をつけたエクアドル、期待値高く注目したい。
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