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FIFA WORLD CUP 2006 **Group E-H EXPECTATION [FOOTBALL]

 グループごとの予想・展望。
 続きです。

 そしてこちらもよかったら…
 開幕戦ドイツ対コスタリカ、更新しました

**FIFA WORLD CUP 2006 GERMANY グループリーグ日程表

 

 

 

GROUP E
チェコ
イタリー
アメリカ
ガーナ
 “死のグループ”は、グループCだと言われているらしいけれど、私個人的にはこのグループの三つ巴っぷりは結構なものだと思う。左の表では本命チェコなのだけど、対抗・単穴含め、どこが上がってもおかしくないと思っている。非常に難しいグループ。
 特にアメリカは怖い存在。スポーツ大国唯一の弱点だったサッカー。同国開催の後、プロサッカーリーグが創設され、力を入れるようになったものの、4大スポーツには及びもつかず、アメリカ国内ではもうダメなのかな、と心配していたら、何のことはない。前回大会でのあの強さ。確実な成長を見せつけた。
 実はもう今回で5大会連続での出場となる。相手チームの研究も怠りないだろうし、チェコをすら完封するような予感も。▲ではあるけれど、1位通過も十分考えられる。

 愛しのオラーニエと相性抜群のチェコ。毎回のようにフレンドリーな関係になってしまい、そのたびに苦しい思いをしてきた。今回も地区予選で同組。欧州選手権の負けもあって“イヤだなァ”感を拭えずにいたけれど…。
 知将ブリュックナー監督に負けないマルコを得て、オラーニエは『チェコ苦手感』を払拭できたようで、ひと安心。というより、地区予選で一緒でよかった(しみじみ)。
 一時は代表引退を表明したネドヴェドが、プレーオフ以降の代表復帰を決め、ロシツキ、ポボルスキとともに見ごたえのあるプレイを見せてくれるはずだ。

 セリエAでの事件は解決したとは言えず、関与した疑いのあるクラブ関係者の証人喚問まで行われた。一時はチームの出場辞退まで取りざたされたイタリー。万全の状態とは言いがたい。けれど、その暗雲を、疑いの目を、サッカーで吹き払おう、ということができるだけのチームではある。逆境を追い風に変えることができるか。

 初出場のガーナ。ワタクシ的観測では完全三つ巴のため、苦戦は必至かと。だからといってセネガルのミラクルが、彼らに起こらないとは限らない。


GROUP F
ブラジル
オーストラリア
クロアチア
日本
 大半の『優勝候補筆頭』ブラジル。私的観測でも、やはり上位。いやァ、もう、しかたないでしょう、っていう。タレントのそろい方が、嫌味なぐらいあからさま。ロニー、カカ、アドリアーノ、ロビーニョにロナウドまで! ズルイだろう、としか言えない。
 ディフェンス面の不安を口にする人もいるけれど、今現在、彼らがどんなサッカーを見せてくれるのか、と気になってしかたない。彼らが前でボールを支配するのなら、おのずとディフェンスは楽になる。ずっとそういうサッカーをしてきたのだ。今さらどうの、はないだろう。

 オーストラリア、クロアチア、日本は三つ巴と考えた。最初は日本がさらに落ちるかな、と思っていたけれど、直前の親善試合の様子などを見ると、クロアチアは状態があまり良くないようだし、、オーストラリアにしてもツケ入るスキは十分にあると思った。そこからの★。

 グループ内4チームで、ブラジルだけがそれぞれのチームとの戦い方を普通に見据えているだろうけれど、ほかの3チームは『ブラジルを除いて』検討していると思う。ブラジルに勝つことはたぶんに難しいと思われる以上、いたしかたない。
 そういった意味でも、やはりこの3チームが接戦を演じることになる。いかにして勝ち点を増やすか、得失点差で貯金を増やせるか、だろう。

 日本初戦のオーストラリアについては、大きな選手が多く、ペナルティエリア内はなかなかに厳しそうだ。ディフェンスはその体格も生かし、悪くはないだろう。しかし、スピードについては日本に分がありそう。立ち上がり積極的に行けば、先制も可能。動いてくれないことには苦しいのだから、先手先手を取り、主導権を握りたい。


GROUP G
フランス
スイス
韓国
トーゴ
 シセの戦線離脱は、それが直前の出来事でなくとも痛い。超個人的にはピレスの代表落ちが痛い。
 母国開催を制し、2年後の欧州選手権をも制した。ジズー・フランスの全盛期だ。しかし、前回大会では、そのジズーを怪我で欠き、ほかの選手たちも疲弊していた。足が思うように動かず、初戦を落とし、浮上できずに終わった。あっという間のワールドCだった。
 2004年の欧州選手権。予選を完璧な成績で突破し、王者復活をアピール。本大会でもグループリーグをトップ通過、王座への階段を着々と上がっていくかと思いきや。ギリシャに敗れ、姿を消した。

 さて、この欧州選手権のグループリーグで、フランスとスイスは同組となっている。ほか2チームがイングランドとクロアチア。欧州のみの大会だけに、どこもかしこも“死のグループ”である。
 フランスは、イングランドとの初戦を劇的な逆転勝ちでものにし、続くクロアチア戦も負けずにドローとした。最終戦でスイスに完勝、勝ち点7でトーナメント進出を決めた。

 クロアチアはスイスともドローに終わり、勝ち点2。そしてスイスはそのクロアチアと分け合った勝ち点1の最下位だった。クロアチアとスイスに勝ったイングランドが2位通過を果たしている。

 フランスとスイスは、こういうこともあるのか、と改めて思ったのだけれど、実は今回のワールドC予選でも同組になっている。ホーム&アウェイの2戦、ともにドロー。5勝5分のフランスが1位で本大会進出を決め、4勝6分のスイスはプレーオフへ。トルコをアウェイゴールで下し、3大会ぶりの進出となった。

 フランスは順風満帆の本大会では決してないけれど、ジズーの復帰は大きく、彼の出来次第では復権も難しい話ではないと思う。以前よりは難しいだろうけど。全体的なバランスから、フランスの優位は動かし難い。
 韓国は、地元開催となった前回がホームアドバンテージもあって、できすぎの感。いや、それはそれですばらしいことだ。しっかり強くなった、という印象は薄く、欧州選手権を制したギリシャの姿がないのと同じように、ここは予選グループ突破がギリギリのラインではないか、と思う。
 初出場のトーゴについては、クエスチョンマークだらけ。セネガルと同組も“ほかがなァ”のメンバーでは戦力分析は難しい。身体能力は高いと思うものの、組織的な動きはどうか。運動量で負けるようなら、スイス、韓国は足元を掬われるかも!?


GROUP H
スペイン
ウクライナ
チュニジア
サウジアラビア
 最後のグループになった。ここまで本命・対抗に挙げてきたチームの、ほとんどがヨーロッパだった。ブラジルだけだ。本命を打ったのは。アルゼンチンはオランダと同組のため対抗だし、南米については、この2チームが突出していて、あとはちょっと差があるかな、という判断で、欧州勢を上に取っている。
 金銭的な条件もあるだろう。南米のトップ選手のほとんどはヨーロッパでプレイしている。というより、世界中のサッカー選手がヨーロッパを目指している、と言ってもいい。チャンピオンズリーグ、UEFAカップなど各国のリーグ戦だけでなく、ビッグタイトルが多い欧州。熾烈な戦いは選手を酷使するが、得られるものも多い。
 レベルの高い選手が多く集まり、相乗効果で磨き合っていく。自国選手や、いわゆる生え抜き選手の活躍の場が少なくなる、という問題も指摘されているが、全体のレベルアップは間違いなく、どうやってもヨーロッパ偏重気味の予想になってしまう。

 そのレベルアップ著しいリーガ・エスパニョーラを擁するスペイン。05-06シーズンのチャンピオンズリーグを制したのは、ロニーのいるバルサだ。またビジャレアルが準決勝まで駒を進めており、ひょっとしたらスペイン勢対決になるやもしれなかった。
 セルビア・モンテネグロ、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、リトアニア、サンマリノと同組だったスペイン。勝ち点2及ばずセルビア・モンテネグロにトップ通過を許し、自らはプレイオフへ回った。スロヴァキアに大勝し、本大会出場を決めているが、安定感よりは爆発力の印象が強く、またビッグタイトルの初戦を落とす、というジンクスも付きまとい、見守るには手のかかるチームだ。

 しかし、今回はメンバーに恵まれた感。アンドリィのウクライナは、悲願の初出場。彼個人はとてもすばらしいし、油断のならない選手だけれど、さすがにチームとしてはスペインの方が上だろう。ミランもチャンピオンズリーグ常連だし、当たったことがある、という経験はスペインにも大きい。

 3大会連続のチュニジア。アフリカ勢はカメルーン、ナイジェリアの姿がなく、前回大会で大金星を上げたセネガルもいない。なかなか厳しい流れの中でチュニジアは安定した強さを見せている。予選もアウェイでギニアに負けたのみ。監督も欧州選手権を制したときのフランス、ロジェ・ルメール監督とくれば、ひょっとしたらがあるかもしれない。
 とにかくアフリカ勢の身体能力の高さは他地域の比ではなく、運動量も豊富なら、手持ちがないチームにとってやりにくい相手になる。わけのわからない動きも、その運動量でカバーしたりするからだ。ミラクルはアフリカから、は今大会もあるかもしれない。

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