ハートランドヒリュ [MY SWEET HORSES]
ずっと競馬の仕事をしてきたから。
誰かのblog記事で知るなんてありえなかった。
大好きな子を亡くしたことがある。
レース中に脚を骨折して―というシーンを見たこともある。
“競馬をやめよう”と思ったこともある。
それでもまだ競馬を好きなのは、たくさんの“大好きな子”たちが、一生懸命走っているからだ。
ハートランドヒリュは、JRAの平地最多出走記録更新に、あと2走と迫っていた。通算127戦4勝、2着10回、3着10回。それ以外の103戦はすべて4着以下になる。
競馬をあんまり知らない人は、ビックリするだろうな。それだけ走って4回しか勝ってないの!?って。なんで走るの?って思う人もいるかもしれない。
なんで走るんだろう?
私にもわからない。
ほとんどが4着以下でも、人気を裏切った(人気より着順の数字の方が大きい)のは35回しかない。127回走っていて、その数字。馬券にならなくても、彼はとても頑張っていた。一生懸命走る姿は、応援しないではいられなかった。
ほかの子も必死に頑張っているし、誰だってたくさん勝ちたいと思う。勝てなければ、たくさんレースに出て勝ちたいと思う。その思いが、彼に127回のレースを経験させた。それが記録につながった。
彼が元気で、一生懸命走って、ほとんど常に人気よりも上に来て、応援しているみんなを、幸せにして。
それでも
127回も走る必要があったのだろうか?
私にはもう、わからない。
調教中に心臓マヒを起こした。急性心不全、とJRAは発表した。
しんどかったのじゃないだろうか。10歳の競走馬はほかにもいる。馬の平均寿命(20~25歳)を考えれば、特別に高齢、というわけではない。
それでも、127回出走した子はいない。やっぱり無理があったんじゃないだろうか。
2走して記録を更新したら、京都競馬場で乗馬になる予定だったという。
人間でも、働き盛りで、昨日までピンピンしていた人が、突然亡くなる、ということがある。検査してもわからないこともある。
しかたないと思ってみても。
何でだよ、と思う気持ちを止められない。
せめて今は―
暖かい場所で、のんびりと、好きなことをしてくれているといい
そう思うしかない
高知競馬のハルウララの話といい、人間側の意図が見え隠れする話ですね
でも、善くも悪くもそれが、彼・彼女達の存在意義なのかもしれませんね♪
文字どおり「走り続けて...」全う出来たのなら、それも幸せなのかも
.... コレも人間側のエゴかも(;^_^A
by まえまえ (2006-03-27 06:06)
まえまえさん、こんばんは♪
競走馬として生まれたからには、勝たなくてはつらいのですよね。
勝つためにレースに出る、のはしかたないことだし…。勝てない子が、悲しいことになるのは、周知の事実。
ハートランドヒリュも、これだけ走っていたから乗馬になれるんですよね。人気があって、応援しているファンがたくさんいて。127回走ってきたから。
あと2走、あと本当に少しで、と思うとやりきれない思いでいっぱいになります。もうホントに『何でだよ』って、そればっかり思っちゃって。
馬が好きだから、とてもつらいときがあります。それも含めて競馬なのだけど…。
by 柊なお (2006-03-28 00:36)
ご来訪感謝ということで。足跡つけます。
父ランドヒリュウの晩年の主戦でもあった、
河内さんとこに移籍した矢先でしたからねぇ。
何もここまでやらなくても、と思いましたよ。
by (2006-03-28 15:32)
放蕩息子さん、こんばんは~♪
足跡、ありがとうございますッ
そしてマリーンズ、ホーム開幕戦勝利!! やりましたねッ
直行~vvと思いつつ、嬉しく見ておりました。
ゲーム終了後の彼らを見るのが好きなんです。嬉しくなる♪
ハートランドヒリュは…気になっちゃって。馬柱に彼の名前を見つけると。
「私のハートランドヒリュが!!」とか言ってました。
びっくりするような追い込み見せてくれたり。いい子だったなぁ(涙)
by 柊なお (2006-03-28 21:41)