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わんこアレルギー [VARIOUS DAYS]

 今度の6月に2歳になる甥がいる。
 今年に入ってから、何かどこか具合が悪く、春先にインフルエンザにかかってからは、なんだか元気な日があるんだかないんだか、というような感じだった。

 2度、ひきつけを起こし、2度とも救急車で搬送された。

 本当に小さな頃は、普通にうちに来ていたし、楓に触ったりもしていた。
 ある時、突然。楓にペロリとされたところが赤くなってしまった。

 『動物アレルギーです』と、簡単に診断された。


 キートンちゃん(義妹)も、私も。わんこが大好きだ。
 キートンちゃんのお父さんも。わんこが大好きだ。
 1度、うちに遊びに来てくれたとき、お父さんは楓をめちゃくちゃ気に入ってくれて、かわいーかわいー、と褒めてくれた。『連れて帰りたくなるね!』とまで言ってくれた。お父さんはわんこが本当に好きだ。

 そんなキートンちゃんの実家にも、当然だけど、わんこがいる。ビーグル犬(←本物キートン)だ。



 それなのに。ユウさんは。
 わんこアレルギーなのだ。






 14日の土曜日。おかんが弟の家に行った。ユウさんは、“元気いっぱい!”ではなかったけれど、外にお散歩に出たり、家で遊んだりしていたらしい。機嫌は悪くなかったそうだ。
 15日の日曜日。朝、熱があったらしく、呼吸も少し苦しそうだったため、病院に行く。診察と薬をもらって帰宅。昼過ぎまでは、それほど心配していなかったようだけれど、夕方近くになって、急変。急いでまた病院へ。そのまま入院することになった。

 喘息だ、と言われた。




 喘息そのものは今、それほど怖い病気じゃない。キートンちゃんの周りは、ユウさんのイトコたちに喘息さんがいたりして、経験があるだけに不安は少ない。
 けれど、その原因が何か、となると別だ。シックハウスや住環境なら引越しも考えなくちゃならなくなるし、ノミ・ダニ、ホコリなど目に見えづらい小さい物が相手でも大変だ。そして動物アレルギーだ、とすでに診断されているユウさんだから、わんこやニャアも可能性は高い。

 1週間入院し、週末は家で過ごしたものの、先週の日曜日にまたもや嘔吐、下痢で再入院。26日の木曜日、検査の結果とともに退院となったのだけれど、その結果は、最も対応しやすいものだった。



 『犬に対して、非常に強く出ています』

 動物、といっても。わんこにだけ、特別強く反応するらしい。

 日常生活としては、わんこなら楽だ。まず近づかなければいいし、わんこのいる家に遊びに行かなければいい。症状が出ないのなら、それでいい。原因がわかってよかったなあ、と思う。

 私は楓と一緒に寝ているし、寝るとき以外もベタベタしたりする。自分に楓の毛が付こうが何しようが、全く気にならないし、ペロリと舐められても平気だ。
 だからさすがに。私はユウさんに、しばらくは会えないだろうなあ、と思う。いくら気を使っても、私から楓の気配をすべて落とすことはできないと思うから。ほんの少しの“わんこ”でも、ユウさんをつらくさせるなら、大丈夫、になるまでは。しかたないなあ、と思う。




 わんこが大好きなキートンちゃんは、とてもつらいだろうな、と思う。実家にいるキートンに、これからはあまり会えなくなってしまう。キートンは外で暮らしているから、帰れない、とまではいかないだろうけど、キートンちゃん自身がキートンと遊んだり、は難しいことになるんだろう。

 そして。ユウさんは。
 近くにいると苦しくなってしまう存在を、好きになってくれるだろうか。私は動物が何でも好きだから、遊園地に行くより動物園に行く方が好きだったし、今でも全然好きだし、いつか海外の動物園でボランティアができたらいいなあ、とか思う。
 世界中のすべてのわんこが幸せになるといい、と心の底から思う。そうなるように、私にできることをしていきたいと思う。

 ユウさんにも。動物を好きになってもらいたいし、わんこを好きになってほしい。
 でも、そばに寄れないのに。触れないのに、ペロリ、とされたらひどいことになるのに、好きになるのはしんどい話だよね。
 だけど、嫌いにならないでほしい。“動物なんか”って思ったりしないでほしい。

 そうなっちゃうかもしれない、と考えることが。今、一番残念でならない。















*****









 ずっと具合があまり良くなくて、体力が落ちたところに何か反応する物が入って、ひどい症状が出てしまったのかもしれない、と思ってみたりする。
 ひょっとしたら、わんこアレルギーは確かでも、もう少し小さい症状で治まるかもしれない、と、やたらめったら希望的観測を持ってみたりする。

 もっとずっと抵抗力がついたら、ひょっこり反応が消えるかもしれない、と期待したりもして。

 それが本当になるといい。


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コメント 2

カズ−

わんこ好きにはつらいお話ですね。
一度妻が犬の毛で喘息になったことがあります。
産後、粘膜が弱くなっているときに犬の毛を吸い込んだのが
原因だったようです。
時間がかかりましたが、いまでは、喘息も治り、普通に犬と
接しています。
ユウさんもいつの日にかアレルギーが治るといいですね。
by カズ− (2007-04-28 12:59) 

柊なお

 カズーさん、こんばんは。
 奥さま、そうだったのですね…。
 でも本当に。今、幸せにももさんと暮らしていらっしゃるから。なんかすごく元気づけられます!!

 いやー、まあ。私はいいんですけど。ちょっとさみしいなあ、とは思うのですが。会えないの。遠くにいるんだから、とか会えない状況はいくらでも考えられるし。
 楓との暮らしが私の基本なので、しかたないや、と開き直っています。

 でも義妹ちゃんが…。キートンと遊べないことや、すごく優しくていい子なので、私や楓に気をつかってくれたりして。そんなのいーのに、って。

 どちらにしても。ユウさん、しんどいのだし。早く治るといいです。
by 柊なお (2007-04-28 19:16) 

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