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『探偵!ナイトスクープ』 DVD発売 [VARIOUS DAYS]

 1日の朝日新聞朝刊に、東京大学の松原教授(社会経済学)の紹介文が載っていた。とても好きな番組だし、“おお!”っと思って、目を引かれたのだけど、その文章が本当に面白くて、『探偵!ナイトスクープ』ってすごいな、と改めて思ってしまった。

 

 基本的に関西ローカルなので、知らない方のために…

朝日放送内オフィシャル 探偵!ナイトスクープ
Wikipedia 探偵!ナイトスクープ


 

 

 紙面には大きく『東西文化の落差映す』とあるのだけど、本当にそうだなー、と思う。
 依頼人は一般視聴者で、彼らの都合がつく限り、探偵といっしょにいろいろと調査をしていく。内容によっては、専門家に聞きに行ったり、街行く人に尋ねてみたり。人探しも結構あって、昔住んでいた場所を訪れたり、近所に聞き込みしたり。
 とにかく関西の人たちが大勢出てくる。それがまたかなり面白い!!

 例えば私の覚えている回で、『30歳以上の人は、男性はブルース・リーの物真似ができて、女性はピンクレディーを振り付けしながら歌える』というのがあった。
 当時、私はその“みそじ”に入っていて、ピンクレディーの振り付けができておかしくないはずだったのだけど、これがまた!! 歌えるけど振り付けまでは自信ナシ。ところどころ覚えているところはあるけど、通してなんてできないし…と思って興味深く見ていたら―。
 いやァ、これがみんなできるできる。街中で突然、『探偵!ナイトスクープです~』と話しかけて、小さいカセットプレーヤーで音楽をかけると、男の人は“アチョー”とやるし、女の人は当たり前みたいに歌いながら踊っていた。

 もちろんできない人もいただろうけど、OAされた中にはいなくて、たぶんほとんどの人ができたんじゃないか、と思う。そんなところでウソついたりする必要ない番組だし。
 ピンクレディーは、2人連れの女性たちなんて、ちゃんとミーちゃん・ケイちゃんで踊れていた。別に“UFO”とか“サウスポー”とかだけじゃなく、“ペッパー警部”だって“カルメン”だって何だって踊っていた。スゴイ、すごすぎるぞ!!と。

 

 なんていうかこう…。関西の人だからこそ、“できる”んじゃないか、とか思う。私がもし、ピンクレディーの振り付けをしっかり覚えていて、探偵に話しかけられるチャンスを迎えたとしても、音楽が流れて、それを聴いて普通に踊りだせるかどうかは、すごーく微妙だ。まず一人だったら、逃げてしまうと思う。
 だから『探偵!ナイトスクープ』自体、関東では絶対に成立しえない番組だろうと思うのだ。
 関東の人は、ここまで素直にテレビの前に自分を映さない。東西文化、という言葉とはちょっと違うかもしれないけれど、その差異は明らかだ。また、“関西ローカル”という部分でも笑いの質が違う、ということを表しているように感じた。
 関西の人は、日常の中にある、何気ないおかしさを、笑いに変える才能がある。“関西人は全員ツッコミ”なんていう感覚は、何でもないことにたいしても、『それ、おかしいゾ』と言えるアンテナがあるんだと思う。
 だから、『探偵!ナイトスクープ』が面白い。見ていてきっと、“あー、それわかるわァ”とか“うわ、なんやソレ!? めっちゃおかしいやん”とか、自分もその場にいる気になって、いっしょに楽しむんだと思う。
 その感覚がないと、この番組を思いっきり楽しむことはできないような気がする。

 私は京都で生まれて、大阪に10歳まで住んでいた。その当時のことをどれだけ覚えているか、と言われると、まァ、コレ!といったことはほとんど覚えていない。それでも土曜日のお昼には新喜劇が定番で、おとうがゴルフなんざを見ていた日には、『えー、ちょっとだけ見せてよう』だった。
 弟は7歳までしかいなかったけれど、4歳ぐらいで立派に阪神ファンになっていた。気がつかないうちに、“関西の素”はしっかり持っていたらしい。




 

 越前屋俵太
 彼への松原教授の評を読んで、鳥肌が立った。
 『何を言い出すか分からない庶民とのやりとりを高度の反射神経で笑いに変える芸を誇った』

 この一文が頭に流れてきた瞬間、ゾクッとしてしまった。いや、ホントに。
 すごい、すごいよ先生ッ!!! そのとおりなんだよッ!と。

 俵太、本当に天才的だった。俵太と街の人たちとの会話は絶品。動物との会話(?)も本当におかしかった。名前の通り“ひょうひょうと”していて、とぼけてるくせに、鋭くて。
 教授のコメントにあるけれど、とにかくその瞬間まで、どんな言葉が飛び出してくるのかわからない。普通の会話なら、その言葉を聞いていろいろ考えて、また言葉を返して.....というやりとりで全然いいのだけど、それじゃあ面白くはないわけで。
 俵太自身が、やっぱり“何を言い出すか読み切れない”タイプなのだけど、おじいちゃんとのエンドレスな会話とか、めちゃくちゃ楽しかったなー。また見たいなー。


 

 関西での最高視聴率が32.2%、放送開始が88年3月5日、だというのだから、そのオバケぶりがわかる。関東では現在、テレビ神奈川が毎週火曜日23時から、千葉テレビが毎週金曜日20時から、それぞれ放送しているので、見たことのない方は、まずテレビでご確認を♪
 ただ、長寿番組ゆえ、いろいろと変化もあるので、さらに見てみたいッ!!場合は、DVDをご覧ください~。彼は『そういう番組、DVD買ってまで見るものなの? 1度見たら、もういいんじゃないの?』とか言ってたけれど、それは甘いわよッ!!!!!
 みんな、しっかりビデオに入れて、傑作集を作ってるんだから! 松原教授も自選傑作集をDVDに収めているのよ!! うちの弟だって、ちょっと前までちんまり保存していたわよ、と思えば、やはりここはDVD、買いなのでは......

 

 ううむ。
 今日HMV行ったら、かなり素敵にアピールされていたわ。
 映画DVDもたくさんあって、思わず…思わず西島秀俊出演作品を手に取ったりしてしまった。
 でも!!!!! だからダメなのよッ
 ヴァレがガツン!と勝つまでは!!!
 西島断ち、マサムネさん断ちで臨むんだから。

 だいぶ関係ない方向行っちゃってますけど。
 かなり面白くて、ときにはグッと来て、ホロリなときも。
 見たいなー、DVD(しみじみ)




 最後に。
 越前屋俵太、今どうしてるんでしょう?
 引退した、とかしないとか、二転三転してましたけれど…。
 どなたかご存じの方、いらっしゃいましたら、どうぞ教えてくださいませ~
 よろしくお願いします!

探偵!ナイトスクープ Vol.1&2 BOX

探偵!ナイトスクープ Vol.1&2 BOX

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/06/02
  • メディア: DVD

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コメント 5

ちえちえ

>>土曜日のお昼には新喜劇が定番
ほんと、私もそうやって育ちました。
土曜のお昼はテレビに喰らい付いてましたねぇ・・・^^
「あっちこっち丁稚」が好きで(知ってるかな?)、うちの犬の名前は「伝次郎」と命名しました・・・(笑)
by ちえちえ (2006-06-03 10:28) 

柊なお

 ちえちえさん、こんばんは~★
 そう!!! 「あっちこっち丁稚」ねッ!!! 見てたよー。ホント面白かった。普遍的なノリがね、やっぱり絶対的に面白いんだよね。お約束なんだけど、見るとおかしい。笑っちゃうんだよなー。
 新喜劇は、ケーブルとかでつかまえられるときには見てたりするんだけど、いやァ、もう「あっちこっち丁稚」はさすがに見られないんだろうなぁ。見てみたいなァ、今もう1度。
by 柊なお (2006-06-04 03:23) 

HIRO

こんにちは。
成人後まで、山口に居たから、吉本新喜劇とかは当たり前でしたね。
うちの相方も、関西ですから、「ナイトスクープのDVDボックス...」って言ったら、「マニアックな...」と笑っていました。
越前屋俵太さん、結構面白いキャラでしたけど、どうされたんでしょうね?
by HIRO (2006-06-05 01:33) 

TVKのは最近よく見てますな。
こえぴょんの「コーラとラムネ」は激ウケでしたよ。
by (2006-06-05 23:20) 

柊なお

 HIROさん~、こんばんは♪
 そうなんですよねぇ。吉本新喜劇、当たり前なんですよねぇ(しみじみ)
 あの感覚、ってやっぱり関西独特なのだろうな。そんなんして育ってくるから、笑いに対して、ちょっと違う気がします。
 最近はコントが多くて、少し食傷気味なとこも。なのでM-1はホントにいいです。真剣な漫才、やっぱり面白い。ブラックマヨネーズとか、ネタちゃんとまた見たいなー、と思っているのに、出番少ないし…(泣)

 俵太
 どうしてしまったんでしょうね…。引退した、って報じられたけれど、本人が否定して、長期休養、という話らしいんですけど。来月発売の3、4巻の方には俵太探偵登場なので、かなり心が揺れそうな…。
 西島の前に!!! ナイトスクープなのか!?っていう(ううむ)

 放蕩息子さん、こんばんは~★
 TVKと千葉テレビのって、違う回を放送しているのですよね?
 時々、つかまえられると見ているのですが、野球見たり、散歩したり、という時間帯なので、なかなか難しくって…。

 『コーラとラムネ』
 見逃してるですよ…(とほほ)
 なんか時々めっちゃくちゃ楽しいときありますよね。見たいなー。
 You Tubeに何本かあって、ひそかに楽しみにしていたり。松原教授イチオシの『パルナスの歌』も見たいなー。
 もちろん“パルナスの歌”、歌えてしまいます(ちょっと自慢←え?)
by 柊なお (2006-06-06 00:14) 

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